2017.01.29

キツネとツル

ある日、キツネがテーブルにスープを用意して、ツルを食事に招きました

しかし、スープは平たいお皿に平らに入れられていたため

ツルの長いクチバシでは吸うことができません

テーブルの上は、飛び散ったスープで汚れ

自慢の白い羽根も、スープでぐしょぐしょです

それを見たキツネはニヤッと笑いながら、こういいました

「あれ、ツルさん、どうしたんですか?なんてお行儀がわるい」

それを聞いたツルは怒りがこみあげ、泣きながら自分の家に戻りました

それから1年後、今度はツルがキツネを食事に招待しました

1年前のことをすっかり忘れていたキツネは、ご馳走を食べようとノコノコやってきたのです

しかし、ツルが用意したご馳走は細長いツボに入っていたのでキツネはうまく食べれません

でも、キツネはとてもお腹が空いていたので、どうしても食べたくて

前足をツボの中に入れて

ご馳走をとろうとしました

それでも、あまりにもツボが細長いため、食べ物にどうしても届きません

それを見たツルは、こういいました

「あれ、キツネさん、どうしたの?食器の中に前足を突っ込んだりして

お行儀がわるいですよ」

ツルの言葉にキツネは腹立たしくなり、帰ろうとしましたが

今度は前足がツボから抜けなくなりました

仕方なくツボを履いたまま、泣きながら家に戻りました

 

これは、『キツネとツル』というウソップ物語です

 

『人に優しくしないとあなたも優しくされない』

という意味がこめられたお話です

 

人間関係は鏡のようなもので、意地悪な行為をすれば意地悪な行為で返される

反対に親切にふるまえば、相手も親切にしてくれる

 

みなさんもこのような経験?体験?

ありませんか?

 

「言うは易く、行うは難し」とはよくいったもので

理屈ではわかっていても、なかなかそれを実行に移せないのが

人間の常というものです

 

相手の優れた点や得意分野、関心事などを尊重し、ほめてあげる

キツネとツルのように隙あらば相手を陥れ

意地悪をしてやろうとするよりも精神的にずっと健康といえるのではないでしょうか

 

動物も同じようなところがあります

身近な犬がわかりやすいですね

良いことをされれば、いい子に育ちますし

ヒトに対して攻撃性もなく

悪いことをされれば、そのことを忘れず

ヒトに対して攻撃的な行動をとるかもしれません

例えば小柄な男性に水をかけられたとしましょう

その犬はそのヒトを覚えるかもしれませんし

その『小柄なヒト』として覚え

そのようなヒトをみたら吠えるようになるかもしれません

 

身に覚えありませんか?

 

なにも悪いことしていないのに吠えられた…

もしかしたら、あなたじゃなくそれ以前になにかあったのかもしれません

 

よくお客様に「フクロウたち大人しくて馴れていますね♡」と驚かれるんですが

これはお客様の優しさの中

スタッフの愛情のもと

フクロウたちは生活しているので

みなさまのおかげで

chouetteのフクロウたちは自由な

自然体の姿を見せてくれているんですよ♪

 

chouette 神麻